重粒子線治療
2017/04/21
皆さま、こんにちは!ゆめあんしんプラザ大牟田店の原です
今日は、テレビなどで話題の『重粒子線治療』についてお話しさせていただきます。
『重粒子線治療』とは、がん治療のひとつの方法です。
”重粒子線”という放射線の一種を、がん細胞に照射していきます。
一般的な放射線治療とは以下の点が異なります。
●副作用が少ない
⇒一般的な放射線治療は、がん細胞以外の正常な細胞まで照射されるためダメージを受けますが、
重粒子線治療はがん細胞を狙いうちできるため、正常細胞へのダメージを最小限にすることができます。
●治療期間が短い
⇒重粒子線は、がんの殺傷能力が一般的な放射線よりも2~3倍ほど高く、
1回の照射での効果が大きいため、治療期間を短くすることができます。
●難治性がん治療への可能性
⇒体の深い場所にあるがんや、重要な臓器が周りにあり複雑な場所にあるがんに対しても
治療の可能性が広がります。
実際の照射時間はわずか数分。
がん細胞をピンポイントで狙うため、体の固定に15分程度かかりますが
それでも治療室に入ってから出るまで2~30分程度で終わります。
痛みや熱さを感じることもないそうです。
ご自身やご家族に万が一のことがあったとき、
『重粒子線治療』という選択肢があるんだということを
知っているのと知らないのとではまったく違いますよね。
ぜひ頭の片隅に入れておいてください
ただし、がんと診断された方が全員、この『重粒子線治療』を受けられるわけではありません。
治療方法の特徴により、狙いうちできるような”固形がん”でないといけません。
(白血病などは対象外。また、胃など不規則に動く臓器のがんも対象外です。)
また、転移や進行していないがんに限られます。
これはお医者さんが判断してくれますが、
もし万が一の際には「重粒子線治療を受けたいのですが」と患者さん側から提案する価値は十分にあると思います。
ただし、2017年4月現在のところ、
ほとんどの部位に対する重粒子線治療は『保険診療』ではなく『先進医療』にあたります。
治療費は患者さんの全額負担となり、治療費は314万円です。
お金を払える人だけが受けられる治療になります。
ご存知の方も多いかと思いますが、民間の医療保険に『先進医療特約』という保障があります。
これは、重粒子線治療などの先進医療を受けた際、技術料分のお金を受取ることができる保障です。
掛け金も月100~200円程度なので、ご自身の保険にきちんと付いているか、ぜひチェックしてみてください
また、重粒子線治療はどこの病院でも受けられるというわけではなく、
特殊な装置が必要になるため、国が認めている医療機関は
全国でたった5か所しかありません(2017年4月)。
そしてそのうちの1つが佐賀県鳥栖市にある
九州国際重粒子線がん治療センター『サガハイマット』です。
新幹線の新鳥栖駅の目の前にあり、福岡や熊本からだと行きやすい場所にあります。
仕事を続けながら通院治療をされた方もいらっしゃると伺ったことがあります。
『サガハイマット』のリンクをはりますので、ぜひ一度ご覧になってください。
年に1回、施設の見学会もあっているようですので、ご興味ある方は参加してみられてはいかがでしょうか。
私もチャンスがあれば行きたいと思っているのですが、毎年仕事が入ってしまい、行けずじまいです。
今年こそは、お休みをいただいて、ぜひ行きたいです
当社ブログで、以前先進医療についての記事をアップしたことがありますので、
こちらもご参照ください。⇒ゆめあんしんプラザブログ『先進医療とは』
また、重粒子線治療や先進医療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、
ぜひお近くの「ゆめあんしんプラザ」までお立ち寄りください。
お待ちしております。
※参照「サガハイマット」HP
https://www.fp-protec.jp/wp/news/★