エコノミークラス症候群にご注意を…
2015/11/02
こんにちは。ゆめあんしんプラザ久留米店の関です。
2015年もあと2ヶ月となりました。
年末年始の大型連休に向けて海外旅行などを検討されていらっしゃる方も
多いのではないでしょうか?そこで今日は…
『エコノミークラス症候群にご注意!!』
という話題で記事を書かせて頂こうかと思います。
この「エコノミークラス症候群」、一度は聞いたことのある方も多いかと思いますが、
さかのぼること2000年。28歳の英国人女性がシドニーオリンピックを観戦後、
空港に着くや急に倒れエコノミークラス症候群で亡くなってしまうという
ショッキングなニュースがこの名前を知ることになったきっかけといわれています。
長時間座席に座ったままの状態を強いられる航空機の国際線などで多発したため
「エコノミークラス症候群」と名づけられました。
症状が起きる仕組み
■飛行機の中は砂漠並み
飛行機の中の湿度は20%以下と乾燥していますので、気がつかないうちに体から
1時間に80㏄くらいの水分が失われ脱水状態になります。
また低い気圧によっても体内の水分が蒸散しやすくなり、血液のねばりけが上昇して
しまうことになります。水分の不足や、アルコールやコーヒーを摂取すると
利尿作用によりさらに脱水傾向を招き、血液粘度上昇のリスクを高めます。
このような状態で長時間座ったままでいると下肢が圧迫されうっ血を起こし、
静脈内に「血栓」、つまり血のかたまりが生じてしまいます。
これを「深部静脈血栓症」と言います。気圧が低いと、よりうっ血しやすくなります。
この「血栓」が、立ち上がったときに血管の中を移動し、肺の細い血管で詰まる
と呼吸困難や動悸をひきおこし重症の場合には命を落としてしまうこともあります。
これが「肺梗塞」(はいこうそく)、エコノミークラス症候群です。
別名「ロングフライト血栓症」ともいいます。
■エコノミーでなくとも起きる?
かつてサッカー選手がビジネスクラスに乗っていたのにもかかわらず、
同じ姿勢で長時間熟睡していたため引き起こしたケースがあります。
また、実は飛行機だけではなく、列車や車など、長時間座席に座って移動する時や、
災害時の避難所生活においてや、長時間の会議、劇場・映画館などでも起こることが
あります。
■起こりやすい人
①高齢者
②骨折などのケガがある
③過去に深部静脈血栓症、心筋梗塞、脳梗塞等を起こした事がある
④肥満
⑤妊娠中または出産直後
⑥生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)がある
予防方法は?
・長時間同じ姿勢でいない。適度に動く。
特に飛行機内では、2~3時間に一度はトイレまで歩くなどして、
足首やひざ裏を伸ばす。バスや自動車では、休憩中にストレッチをする。
・足の運動をする
芦屋足の指をこまめに動かす。かかとの上下運動をする。
・水分補給を忘れない。
アルコールやカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、
水分を補給したつもりでも逆効果になるので注意しましょう。
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