健康ニュースシリーズ①
2015/10/19
喫煙者の息切れはCOPDのサイン
こんにちは、ゆめあんしんプラザ久留米店の関です。
皆様、身の回りで喫煙している人、または以前喫煙していた人で
「動くとすぐに息切れする」
「風邪でもないのにセキやタンが出る」
「軽い運動後にゼイゼイ・ヒューヒューという呼吸音がする」
などの症状がある方はいませんか?
その症状は、年のせいではなく、呼吸不全で死亡の危険性もある
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」という病気かもしれません。
喫煙による肺機能の衰えが最大の原因
COPDとは簡単にいうと、長年さまざまな有害なガスや粒子を吸い込み続けたことが原因で、
呼吸機能が衰えて、呼吸困難が徐々に悪化していく病気のことです。
深刻になると呼吸不全により死に至る病気です。
かつて「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれていた病気を総称する病名として、
近年統一されました。
それで、この「COPD」を引き起こす最大の原因は喫煙です。
COPD患者の約9割は喫煙者または喫煙歴のある人であることから、別名「たばこ病」「肺の生活習慣病」と言われています。
喫煙者がCOPDを発症するリスクは非喫煙者の6倍だそうです。
「息切れ」「セキ」「タン」などの喫煙者にはありふれた症状が要注意
この「COPD」は初期の症状がほとんどないため、気づかずに進行させてしまうケースが
少なくありません。特に「息切れ」などは年のせいにしがちでもあることから放置されやすく
発見が遅れてしまうことが多くなるようです。
近年、女性の喫煙者が少しづつ増加している傾向がありますが、一般的に女性は男性に
比べて、少ない喫煙量でも「COPD」を発症しやすく重症化することが分かっています。
喫煙者は医療機関で検査を受けましょう!
この「COPD」は通常の検診ではなかなか見つけることが出来ません…
また症状に気づきにくいため、喫煙歴が長い人はスパイロメーターという呼吸機能を
検査する機器を使用したCOPD検査を受けておきましょう。
COPDの最良の治療法は禁煙!
実は一度発症したこの「COPD」は治る、ということは残念ながらありません。
途中で禁煙したとしても元には戻らないのです。
ただし、これ以上の「COPD」の進行をくいとめることが重要なのです。
「COPD」の最良の治療法は禁煙しかありません。
何十年も続けてきた喫煙習慣を変えるのは難しいでしょう…
「息苦しくて、死んでしまう!」というような危機感を身をもって体験する前に、
禁煙の必要性に気づき、少しでも肺年齢の若いうちにたばこから足を洗いたいものです。
禁煙できないのは、意思が弱いから…ではありません!
体と脳がニコチンに依存してしまっているから…つまり立派な病気なんです。
「1人で禁煙に取り組むのは難しいな…」と感じる人は、禁煙外来などの医療機関で
専門医などとともに取り組む方法がオススメですよ!
https://www.fp-protec.jp/wp/news/★